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望聞問切

医者の重要な四つの診察法。

「望(ぼう)」は目で察すること。

「聞(ぶん)」は耳でよく聴くこと。

「問(もん)」は言葉で患者に問いただすこと。

「切(せつ)」は指でさすって診みること。


私は患者さんが治療室に入ってくる表情をとても注視しています。

それは、表情で患者さんの重症度がある程度把握出来るからです。

特に定期的に通っていただいている方は、その変化を感じ取りやすい。


「よし、この元気のない顔を治療後には笑顔にしなければ!」

それが治療がうまくいったかの目安となります。


なぜ肩がこるのか?腰が痛いのか?冷えているのか?

それには根本となる原因があるはずです。

とにかく得られる情報はとことん聞きたい。

聞かなければ治療方針を立てられないからです。

情報を聞き出すために患者さんとの信頼関係を築くことも治療の一つと言えます。


治療前の「望・聞・問」も治療に不可欠で、治療の一環と言えます。


その上で初めて体に触れる(切診)。

脈診や腹診で体に触れ、問診の内容と擦り合わせを行う。

治療を始める前には、とても重要な「望・聞・問・切」

すぐに治療を始めないのはこういう理由があるのです。


帰りには笑顔で世間話ができるようお付き合いください。

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