マッサージは体力仕事である。
ガチガチに硬化した筋肉を揉み続けるとなるとかなりの重労働だ。
マッサージを始めた時は、親指の炎症でペットボトルの蓋を回すこともできなくなった。
両親指が痛くて夜眠れない。毎日冷湿布を貼って寝ていたのが懐かしい。
しかし、気がつけば親指はびっくりするくらい太くなり、どんなにマッサージ をしても腫れることもなくなっていた。
その点、鍼は体力を使わない。体力的なインターバル(置鍼時間)を治療の中に組み込むこともできる。自身の体への負担は減るので、治療の疲労度は減る。
そう考えていたが、実際は全く違っていて鍼治療の方がずっと消耗することがわかった。
鍼を打つということはとても集中力がいる。
身体のどこに問題があるのか?を問診にて治療プランを考える。
そして実際に体に触れ、問題ポイントを導き出す。的確に治療ポイントを捉えて鍼を打つ。
全てにおいて脳をフル回転させるのだ。
あれ?マッサージより鍼の方がぐったり疲れていると気がついた。
それでも、治療後の効果を実感してもらい、楽になったという言葉に、自身の体は楽になるのだ。
この仕事は面白い。
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