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鍼とマッサージ2


以前勤めていた治療院のお客様はマッサージを好むお客様が多く、治療時間の大半をマッサージが占めていた。

その理由としては、マッサージは単純に気持ちよさを得られるし、そして体にずっと刺激を与えることでやった感、満足感が得られる。

その気持ちを理解できるので、マッサージ好きのお客様に対して鍼灸治療をすすめるのは結構難しかった。

鍼治療は鍼を打って、先生によって治療のやり方は違うが、私は鍼を打った後、打った状態でしばらくおやすみいただく時間を設けている。

その時間をマッサージに慣れている方は「放置」と捉えてしまわないか?と考えていた。

効果を出す自信がなければ、この放置時間はかなりのギャンブルとなる。

鍼を抜いて、痛みの軽減がない。変化がない。そんなことを想像すると恐ろしくなる。

その点マッサージはシンプルである。硬い筋肉を揉んで血流を良くする。

必ず、柔らかくなる。ある程度の満足感も得られる。


それでも今は鍼を中心に治療を行うのは鍼の力を信じているからです。

信じさせてくれるのは、お客様の反応が全て。

痛かった場所の痛みが減少した。痺れが消えた。あがらない手があがるようになった。

良く眠れるようになった。下痢がおさまったなど。

反応とはリピート。それにつきます。

自身の治療に満足することはありませんが、

リピート率100パーセント。そうなったら少し自信が持てるのかもしれません。

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